「隠れ家」を見つけた!
茂名南路と巨鹿路の交差点側に、私は新しい「隠れ家」を発見した。 皆、それぞれ「自分だけの場所」と言うのがあるだろうと思う。 私も上海にいて4年が過ぎようとしているが、これまで色々とそんなほっと出来るお店を開拓してきた。 それは小粋なBARであったり、庶民的な中華料理店だったり、閉店時間を気にせず騒げる飲み屋であったりと。
私の大切な「隠れ家」リストにまた一つ、気の置けない友人だけでこっそり集まりたくなるような居酒屋・「炭火屋」が加わった。
今回ご紹介する「炭火屋」は、今年の3月25日にオープンしたばかりの居酒屋風な日本料理屋である。
昔ながらの住宅や商店が建ち並ぶ巨鹿路の街並みの中で、紅い提灯と藍い鯉のぼり、そしてのれんの招き猫という純和風な門構えがこの隠れ家への目印。
のれんをくぐり一歩中へ入ると、板場の奥から元気な挨拶が飛んで来た。
店内中にその挨拶がこだましそうなほど、店自体はこじんまりしているのだが、その狭さがレトロな木目調主体にデザインされた内装とマッチし、程よい落ち着いた空間へと仕上がっている。
また棚の上に鎮座し、私を見下ろす大きな招き猫も雰囲気を盛り上げ、金がなかった学生の頃に良く寄った駅前の立ち飲み居酒屋を彷彿とさせられる。
一人で来てカウンターに座り、焼き鳥をほおばって冷たいビールを黙々と飲む。。。
贅沢を言えばプロ野球のナイター中継を見ながら!と行ければ最高だろうが、まぁ水槽の中で元気にはねるエビ達の観察で我慢しておこう。
これだけでも結構素敵な店なのだが、「隠れ家」と紹介するにはまだ訳がある。
店の奥にある急な階段を登って2階にあがろう。
そこはまさに「隠れ家」そのものの空間! 10人も入れば息苦しくなりそう程に天井も低く、4畳半程度の広さ。
確かに私も最初は部屋の狭さに驚いたが、テーブルに座って落ち着いてみると、その狭さに不思議と懐かしさを感じさせられた。
それだけではなく、グラスを傾けながら小さな窓から人や車が行き交う下の通りを眺めると、この部屋にいる自分達だけ世俗と隔離された場所にいるような気分にさせられる。 そうまるで、アンネ・フランク、いや上海だけに、内山書店の2階へ身を隠した魯迅に自分がなったかのような気分にひたれるのだ。
この「炭火屋」のオーナーは、元々日本へ海産物を輸出したり、日本食材を仕入れたりしている食品卸業に携わっていた為、出てくる料理はどれもネタが新鮮なうえ、値段も手頃。 料理長は日本で10年も料理修業をして帰って来ただけあり、味も盛り付けも確かな腕前である。 牛タンの塩焼きは大のお気に入りメニューだ! 他にもサイコロステーキや明太子冷奴など、オーナーから薦められる料理は、どれも良い味である。
美味しい料理と酒、それに隠れ家的な空気が漂う中で、気の合う仲間と定例集会。 食べ飲み放題130元コースにしてしまえば、煩わしい割り勘計算も気にならず、会社での愚痴や不満は勿論、肩のこらない話題に花を咲かせるには絶好の場所だと言えよう。
オープンしたばかりと言う事もあり、まだメニューはそれほど多くないが、これから毎月のお薦め料理として、絶えず新メニューがラインナップされるそうだ。 行く度に新しい料理が加わっていると言うのも、若い店ならではの楽しみ方の一つ。
今なら来店のお客さんには、活きエビの刺身がサービスされるキャンペーン中との事。 この機会にあなたの「隠れ家」リストに「炭火屋」の名を記してみてはいかがだろうか?
『炭火屋』
(炭火屋周辺地図)
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