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経済トピックス【2008年6月】
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CPIの下落とPPI上昇、そして地震の影響
中国国家統計局が6月12日に発表したデータによると、2008年5月の消費者物価指数(CPI)は、前年比同期の7.7%上昇と上昇幅では3ヶ月ぶりに8%を下回った。また、都市部では7.3%の上昇、農村部では8.5%の上昇となり、相変わらず農村部の上昇が大きく、食料品の上昇も19.9%上昇と高い水準を維持しているが、上昇幅は幾分落ち着いてきた。それでも、中国人の食生活に欠かせない豚肉は48%の上昇となっている。穀物で8.6%の上昇となった。ただ、2008年4月と比較すると、食料品全体では1.3%の下落、また野菜類に関しても15.7%の下落となっていて、5月にはいって果物・野菜が収穫期に入り、値上げ圧力が幾分緩和されてきた。
スーパーで売られている食用油も値段が上がった しかし、住居類の価格はまだ上昇傾向で、5月の家賃は前年同期と比較して4.4%の増加、電気・ガス・水道代など公共料金も前年比7.9%の上昇だった。5月12日に発生した四川省の地震の影響もあり、6月の数値の変化も予断が許されない。特に、四川省は豚肉の主要産出省であり、地震による豚の死亡や施設の破損が食料品のCPIに与える影響が懸念されている。今後のCPIに推移に関しては、中国国内で様々な議論が行われているが、北京オリンピックがCPIを上昇させる一方で、今年8月以降ではCPIはさらに下落すると見ている専門家は多いにも事実だ。 一方で、PPI(生産者物価指数)の動きにも注目が集っている。2008年5月のPPIは8.2%で、こちらは過去3年のうちで最も高い水準となっている。CPIが減少傾向にあるのに、PPIは上昇傾向が止まっていない。その内訳を見ると、鉱工業が25.9%の上昇、食品関係も11.0%の上昇となっている。中国のPPIの上昇は、やはり国際市場の上昇と無関係ではなく、生産コストの上昇が続いている。その一方で、CPIの上昇にストップがかかっており、業界内では政府の価格統制が強い電力・石油化学工業への影響が大きいと見ている。上海では、6月に入ってガソリンスタンドでガソリンの供給が困難になる事態も発生した。 さらに5月12日に発生した地震は資源産出省でもある四川省のなかでも、とくに石炭や鉱物、レアメタルの産出量の多い四川省西部に大きな打撃を与えており、鉱工業のPPI上昇と関連があることは間違いない。また、四川省は天然ガスの産出量では中国全国の四分の一以上を占めており、今後さらなる影響が出てくる可能性もある。現在の予想では、被災地の完全復興までは2年はかかると見られており、持久戦となるのは間違いない。 しかし、今後の通貨政策はかなり難しい舵取りが想像される。2008年初めの雪害以降も物価上昇が続いた中、今回の四川省地震の影響で食料品や資源関連価格への上昇圧力がさらに高まる一方で、政府は地震被災地復興のための投資も促進しなければならず、経済の緊縮政策一辺倒というわけにはいかない。中小企業の資金調達にも問題が生じ始めている。今年は北京オリンピック後の物価動向にも注目されることになるだろう。(以上) |