2009年7月24日
解放日報(本紙記者 蒋婭婭)
上海万博Aゾーンの最も東側に淡い紫色のアーチ型の建物、まるで万博に蚕が巨大な繭を作ったような、これが「紫蚕島」と命名された日本館である。最近、日本貿易振興機構上海万博情報センター花田美香主任が記者に日本館の設計構想とプロジェクトについて語った。
「紫蚕島」の神秘性は外観構造だけで充分体感できる―淡紫色の外観色調は、太陽の赤と水の青のシンボルを融合させた自然の色で、建築外観は蚕の繭の形で、他の機能を兼ね備えている。蚕の繭から蚕の糸を取り出して絹糸にし、絹糸を織る工芸品は中国から日本に伝わったもので、日中間の「一衣帯水」の象徴でもある。
生命体のような呼吸する建造物、神秘的な「紫蚕島」は感動させるに充分である。内部設計には環境制御システムが採用され、これが日本館の最も優れている所である。ここでは光、水、空気等の天然資源が最大限に利用され、環境に対する負荷が最大限に押さえられている。淡紫色の光を通す膜材料は内部に太陽エネルギー電池が組み込まれ、自然光で高効率の発電エネルギーが利用でき、夜間日本館全体の発光に利用される。
“紫蚕島”内部の展示空間は、3つのゾーンに分かれ“過去”“現在”“未来”を展示する。歴史の演繹(エンエキ)を通して「遣唐使の時代を中心に、中国から日本の文化は伝わり今日に伝承されている」ことを表現し、日中友好の「つながりと喜び」が“過去”の展示テーマになっている。“現在”の展示エリアでは「知識のつながりから心のつながり」をテーマに、見学者に人類が共に直面している都市の環境悪化、エネルギーの枯渇や高齢化の問題を訴えている。これらの問題に対応して先進技術を展示、素晴らしい展示エリアになっている。“未来”の展示エリアはミュージカルの形で見学者に対し、「未来への愛」の素晴らしい願いを伝える。
説明によると、日本館は今年の2月に正式工事を始め、敷地面積6000㎡、建築面積3900㎡で、これは日本が参加した万国博で過去最大級のテーマ館の一つである。また上海万博でも最大の外国館の一つである。

万博会場A・Bゾーン鳥瞰
中央建設中の黒い建物が「世博中心」、後方逆三角形の建物が「中国館」、左の円盤形が「演芸中心」。日本館“紫蚕島”は演芸中心の後方に建設中です。(2009.8.22撮影)