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飲酒運転取締がますます厳しくなっている上海
最近、夜の上海をタクシーなどで走らせると、あちこちで公安が出没して、飲酒運転の取締を行っている。それが新たな渋滞になっているのが皮肉だが、今回の取締は、上海だけでなく全国的なもので、中国全土で如何に飲酒運転の問題が深刻化しているかが分かる。
飲酒運転に対する問題意識は、中国人の間ではまだまだ低い。中国全国の統計でも、2009年上半期の飲酒運転による検挙率は22.2万件で、前年同期と比較すると8.7%もの増加となっている。飲酒運転の多くは夜に発生しており、死亡事故が絶えない。2008年4月に重慶で発生した交通事故でも、泥酔状態で運転した車が、飲酒運転取締中の警官4人をひき、このうち1人が死亡して3人が負傷した。こうした事件は全国各地で発生している。
飲酒運転がなかなか無くならない理由の一つに、中国では飲酒運転に対する処罰が相対的に軽いという問題がある。また、飲酒運転をするドライバーの多くは、経済的にも恵まれている富裕層の乗る高級車が多く、さらに現場では500〜1500元程度の罰金で済まされることが多かったため、罪意識が薄いということも言われている。そこで、ここ数日、上海のマスコミでは、飲酒運転のもたらす結果について、度々報道してPRにつとめている。公安も、高級車を中心に取締の目を光らせているようだ。
一方で、ドライバー側も取締対策に乗り出しているようだ。公安などが呼気のアルコール測定に使う測定器もインターネットで発売されていて、人気が集まっているようだ。ドライバーが運転する前に自分でチェックをしたいということは、潜在的に飲酒運転をしているドライバーが多いことになる。さらに、飲酒運転をした後、タクシー運転手に代行ドライバーを依頼するというケースもできている。背景には、代行ドライバーの業者は市内にもあるものの、彼らの運転は信用できないというのが本音らしい。公安に捕まりそうになったら、タバコを差し出して「目をつぶって欲しい」と頼み込むドライバーもあって、いかにも中国らしい風景だ。
さらに、公安サイドも取締をさらに強化するため、客の多いレストランの入り口などで出てくる客を待ちかまえてチェックすることも最近では増えている。飲酒運転のドライバーと公安の駆け引きが続く。
公安部のまとめでは、昼間よりも夜19時〜深夜1時までに飲酒運転で捕まる人がもっとも多く、全体の70%を占めるほか、全体の72%が30〜49歳の運転手。98.6%が男性で、マイカーを運転している人が殆どという結果になった。上海市の場合は、20〜21時、深夜2時以降に飲酒運転をしている人が多く、この時間帯の運転には十分に気をつける必要がある。最近では、女性や外国人の飲酒運転も増えてきているそうだ。
飲酒運転は自分だけでなく、加害者となることもある。例えば普通に運転している上海のタクシーに、飲酒運転の車がぶつける可能性もある。上海のドライバーも飲酒運転に対してもっと意識を向上させて欲しいと願うばかりだ。
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