上海エクスプローラー

生活情報/上海プレイスポット


大観園

 なぜか最近天気がいい。不景気の街の空は奇麗だそうだから、上海の景気もそろそろ陰りが見えてきたのかも知れない。上海の景気はともかく、天気のいいことは取りあえず気分がいいのも事実だ。4月の某日一人者の私はこの天気に誘われ、大観園へ出かけることにした。私生活で拘束されることの無い私は、思い立ったらすぐ出かけることができるのが便利である。大観園の事は上海に生活している人なら大体知っているだろうが、淀山湖のほとりにあり、隣に民族文化村もある観光地である。まあ、少数民族のかわいい小姐の表演でも見ようと思ったわけだ。

 大観園の駐車場に車をとめ、民族文化村の方へ歩いていると、なにやら飛行機のような音がした。それも小さなプロペラ機の。空を見上げると、フロートの付いた軽飛行機が一機、あまり高くないところをふらふら飛んでいるのが見えた。どう見ても観光用だ。私は飛行機が好きだ。これを見て乗らない手はない。

 さっそく乗り場を探すと、湖畔に竹で出来た浮き桟橋が見えてきた。そこから水上飛行機に乗るようになっている。乗り場の兄ちゃんに値段を聞くと、一回100元との返事であった。飛行機を見ると、ちゃんと鉄パイプにハングライダーで使うような生地の翼で、結構まともそうであった。(もっとも、風防ガラスのたぐいは当然なく、鉄パイプに椅子とエンジンがくっ付いているといった感じだったが。)パイロットの腕は不明であるが今のところ落ちてはいない。天気もいい。私は100元払って乗ることにした。救命胴衣を投げつけられた以外、特段なんの説明もなく搭乗開始である。

 パラシュートなんじゃない、と思いつつ浮き桟橋を飛行機へと向かう。2人乗りの飛行機で前席がパイロット、後席が客であるが、どうも練習機のようで、後席にも操縦装置がついていた。席につくと、兄ちゃんがシートベルトをしめてくれて、絶対に操縦装置に触るなと一言怒鳴ると離れていった。パイロットがスロットルを全開にして、いよいよ離陸である。絶対に触るなと言われても、手の届くところに他に掴まるところがない。身の安全を中国製のシートベルトだけに託したことを知った私は、中国に来て初めて危険を身近に感じた。私の思いとは関係なく飛行機は穏やかな淀山湖の湖面を疾走する。そしてフワリといった感じで離陸した。

 しばらくそのまま上昇し、緩やかに右へ旋回。高くはないが天気の良さもあり、淀山湖が素晴らしく奇麗に見えた。さらに、右旋回して大観園の上に出る。高さは大観園の塔より少し高いくらいである。下をみると大観園の緑が目に痛いくらい鮮やかで、その緑の中の建物が映画の一場面のように美しく、次の旋回が始まるまで一瞬の間現実を忘れさせてくれた。大観園を過ぎると、すぐに再度右旋回して、湖へ出て着水である。水上飛行機に乗ったことの無い私はどんな感じがするのか興味があったが、湖面が穏やかなせいか本当に滑るように着水し、全然危ない感じがしなかった。

 この間約5分、あっと言う間であったが結構楽しめた。ただ、高度はなくても下からの風があるので結構揺れる上、旋回の際は20度から30度ぐらいバンクするので覚悟が必要である。落ちたら当然死ぬし、危険なスポーツ?なので保険が出ない可能性が高い。仮にパラシュートをつけていても、開ききる前に地面に激突することは間違いない。その辺を十分理解した上であれば、普通では見れない素晴らしい景色を楽しむために、一度くらい乗ってみるのもいい。


 大観園
   場所:青浦県定山湖畔、青浦のゴルフ場からさらに       西へ約15分ほどの交差点を右折すぐ。
 開園時間:08:30〜16:30
  入園料:大観園と民族文化村の共通入場券が60元、       どちらか片方で30元


[戻る]


トップページ | 領事館情報 | 日系企業情報 | ビジネス情報 | 観光情報 | イエローページ

shanghai@shanghai.or.jp
Copyright 1998 Shanghai Explorer

Supported by Bridge Corporation