| TOP > 連載 > 中国を写真で読もう! > ここでは祈りは生きているのだ。-チベット1999(3)ラサ |

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ラサまでのバスの中、寒さと高山病と風邪というトリプルアタックを受け、身も心もへとへとになった私がラサに着いたのは32時間後の夜でした。バスの中でただひたすら「とにかく一刻も早くラサに着いて!」ただそれだけを念じていた私。もう何もする気力もなく、1泊20元のドミトリー(4人部屋)に倒れこみました。 ところが他の旅行者によると明日「パンデンラモ」という神様のお祭りがあるというのです。これはめったにない事だと、翌日重い頭と体を引きずり市の中心「大昭寺(ジョカン)」に出かけたのでした。 そこで目にしたのは溢れんばかりのチベタンの山!とにかくものすごく長い行列です。並んでいる彼らの衣装や髪型がバラバラで、きっとチベット全土からはるばる巡礼に来ているのだということが分かります。彼らはここジョカンで1年に1度だけ御開帳される「パンデンラモ」の仏画に祈りを捧げる為、ただそれだけに何時間も列を作って待っているのでした。ジョカンの至るところで人々が祈り、そして歌を歌い、チベットの地酒「チャン」を捧げ、自らも飲み合い、そしてまた祈る。 彼らは何時間も待つことやラサまでの遠路を苦痛に感じているどころか、むしろ楽しんでいるかのように見えます。ここラサに、ジョカンにいるというだけで。 ここでは祈りは生きているのでしょう、彼らの中で。 (Ritz.S) |