| TOP > 連載 > 中国を写真で読もう! > 私の撮り方・彼の撮り方、そして-チベット1999(2)青海省 |

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その時、私は若き中国人ジャーナリスト(彼はテレビ局の記者で写真の腕も相当の様子)と知り合い、青海省のチベット寺院「タール寺」にいました。 そんな彼の写真を撮る姿勢は正に「記者」なのでしょう。一心に「五体投地」にて祈りを捧げるチベタン女性に近づき無表情にシャッターを切る彼、撮影禁止の場所で密かにシャッターを切る彼。彼の表情は既に「被写体」を捉える眼でした。 でも私は何か相容れないものを感じ、彼に言ったのです「どうしてあの場所で写真を撮ったの?私は相手に何の感情もなく写真を撮る事はしたくない。あなたはプロだから敢えて反対はしないが、基本姿勢が違う以上私達は別々に行動したほうがいい。」と。 写真は表現手段の一つであるからそれぞれのスタイルがあって当然。でもだからこそ私は自分の姿勢を譲れなかったのだと思います。 その後彼は私が写真を撮る姿を少し離れて見ていたのですが、最後にこう語りました。「君は好奇心が旺盛で誰ともすぐ仲良くなれるんだね。君の考え方と僕のは確かに違っていたかもしれないけど、語る事でお互いの思想を理解できると思うし、これからはそうしていこう。」 その時私が撮っていたのがこの写真なのです。 (Ritz.S) |