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ラブラン寺(拉卜楞寺)はチベット仏教ゲルク派六大寺の一つであり、その寺を取り囲むようにして小さなチベタンの世界が広がっています。 ここは、中国語か英語の通訳付きグループ見学しかできません。こちらの僧侶が通訳となり一日何回か案内して回ります。私は中国語を選択、その他大勢の中国人団体客と一緒になって回ることになりました。 中はさすが六大寺の一つだけありとても雄大で、中でも本堂の荘厳さは息を呑むほどでした。薄暗いお堂の中に並ぶ極彩色の座席、壁画、そして高い天窓から一筋だけ差し込んでいる光がボーっと極彩色の世界を浮かび上がらせているのです。 僧侶の案内で私たちは奥へ奥へと進んでいきました。 その時、一人の老僧が微笑みながらまっすぐ私に近づいてきました。他にも大勢見学者はいるのにです。彼は微笑を絶やさずギュッと私の手を握り、そして私の目を見てうなずきました。何度も何度も。 私は敬虔な仏教徒ではありませんが、「人の何かを信じる強い心」は信じています。そして私はこの老僧から彼の信心を与えられた、と勝手に信じているのです。 (Ritz.S) |