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「お金」「愛情」「結婚」 これは人々にとって永遠のテーマである。どれもが深く絡みあい、分けては考えられない。昨今の小姐の考え方は第一に「お金」。お金第一という否定しがたい共通認識があるようだ。お金があってこその「愛情」であり「結婚」。経済力がある人に対し魅力を感じ、愛を育む。時には愛情はなくても、お金があるからと結婚を決める。日本に行くためや、アメリカの国籍を取るために、ぐっと年の差のある相手でも結婚してしまうことも。「好きなの?」そう聞くと「別になんとも思ってない」とあっけらかんと答えたりする。 いつもは女性の意見を取り上げている本コーナーであるが、今回は男性の視点から見た女性論を選んでみた。題は「拝金主義の女性をどう愛すか?」カラー写真を多く載せるファッション雑誌『LOOK』5・6月号から。上述のような「拝金主義」の風潮の中、いったい中国男性は女性とどう付き合い、そのわかりやすく合理的な要求にどう対応していくべきか。それぞれの分野で今をときめく男性陣が、はっきりキッパリ意見する。賛成派・反対派に分けて紹介したい。
◇「拝金主義?それほど非難するほどの事ではない」
「お金がない人とは結婚しない」女性のこういった考え方は、社会における経済発展の産物ではないかと思われる。それはもう、当たり前の社会常識だ。今日、「お金がある」というのが事業成功の基準になっている。月に500元ほどしか稼いでなかった会社の社長が、倒産後雇われてタクシーの運転手を始め、かえって月に4000元ほども稼げるようになったとする。そうしたら、その人は相対的に失敗者から成功者になったと言える。つまり、どんな職業に就いているかが問題ではなく、実際にどれだけのお金を稼いでいるのかがポイントだ。はっきり言うなら、お金の有る無しが人としての価値を決める物差しの一つなのだ。もしあなたが現在貧乏だとすれば、多かれ少なかれ人生に失敗していると言わざるを得ないだろう。
よく言われる言葉に「世に貧しい夫婦ほど惨めなものはない」というものがある。確かにその通りかもしれない。私は、結婚には二つの基礎があると考えている。一つが「愛情」で、一つが「金銭」。どちらが欠けても結婚生活はうまく成り立たないと思う。特に奥さんとうまくやっていくには経済力が大きなポイントだ。日々、甘く優しい言葉を伝えるのも不可欠だが、それだけでは不十分だ。言葉は財力にはなわないと思う。毎月の給料がどれだけあるのかということが、奥さんを最も安心させるのである。 この二人の意見に共通しているのは、「お金は生活の基礎」という大きな柱であろう。人々は毎日生活していかなければならず、そのためには物を買うお金が必要となる。ここでいう貧乏とは何かと考えると、物質的に人様に劣っていることを指す。中国ではまだまだ貧困が身近に存在する。持つ者と持たない者の差が激しいのだ。一方で目をむくような贅沢をしている者もあれば、一つ0.5元(約7円)の肉マンを買う事すらできない者もいる。誰だって毎日の食事にすら困る生活よりは、余裕を持って暮らす方がよい。だから「お金の無い人とは結婚したくない」という女性の気持ちは当たり前のことだ、と擁護すらしている。 詳しく見ていくと、前者においては、「幸せな生活は物質的に満たされると頃から始まる」という視点を強調している。お金に苦労して生活に疲れていては、いくら好きな人と結婚しても長続きはしない、愛もさめていってしまうと主張する。後者においては「安定した生活はお金から」という考えが強い。甘い言葉よりも給料袋の方が奥さんを魅了するという言い方には、何とも色気がない。ただしその後に、自分のためだけではなく、奥さんを満足させるためにも仕事をガンバル、と続くところがちょっぴり女心をくすぐりはする。 何にしても、どちらもかなり現実的な意見である。女性における現在の風潮を認めただけでなく、かえって男性陣に厳しい。まるで「拝金主義の女性」を非難する男性陣は、「女性を安心させられるだけ稼いでないからヒガンでいるのではないのか」と言わんばかりだ。男としての魅力は、給料で現されると言う。せめて家庭を築けるくらいの稼ぎは持つべきだ!と、自分自信を含め周囲の男性陣を叱咤激励しているのかもしれない。
◇「金銭が目的の結婚は、必ず金銭の問題で破局する」
あなたが金銭で愛情を買おうとするのなら、他の人もまた、金銭で愛情を買っている。金銭のためにした結婚なら、必ず金銭が原因で破局を迎えよう。私は「お金の無い人とは結婚しない」という女性たちを、批判しようとは思わない。正しいとも間違っているとも言えない。確かに一理はある。但し、私に関して言えば、そういう女性には興味を持つことができない。もしお金を持っていたとしても、相手の女性には言わないであろう。お金が目当てで付き合ってしまうと、今はいいとして、いったんお金が無くなったらどうなるだろうか?こういった女性とは、友達として付き合うのが妥当だ。結婚相手として考えることはできない。妻となる人は、自分と苦楽を共にしてくれなければいけない。
お金が無い男性とは結婚しない、必ずしもそうではないと私は思う。私にはお金が無かったにも関わらず、結婚したいといってくれた女性がいるからだ。彼女は、私の考え方とライフスタイルが好きだといってくれた。
お金を持っていることが成功であるとするなら、お金持ちとの結婚は成功を意味しているだろう。しかしお金を持っている人が完璧であるとは限らない。健康や性格、素行に問題があるかもしれない。もし女性が20歳にもなって、まだお金持ちとの結婚にこだわっているとしたら、その女性は人間として未成熟であると言えよう。なぜなら結婚には、お金以外の様々な条件が絡んでいるものだからだ。結婚は男女双方が様々な面において、完全にバランスがとれた場合にようやく成立するものである。私は結婚において一番良い形は家の格がつりあっている者同士の場合だと考える。つまり、財力、生活様式、知的レベル、性格において大きな違いがないほうがうまくいくと思うのだ。
「拝金主義」反対派の3人にいえるのは、誰もがロマンティストであるということだ。愛情よりもお金を重視するなんて絶対におかしい。そんなモノは本当の愛ではない。お金目当ての結婚で得たものは、どれもいつかは消えるニセモノなんだ!といった叫びが聞こえてきそうである。ただ、3人の主張を改めてみていくと味があってなかなかである。 まず1人目、「お金を持っていても相手には言わないだろう」という意見。別にわざわざ知らせる事はないけど、隠す必要はないのではと思う。何だか相手の女性を試しているようではないか。それに「女性は分不相応な夢を見ないこと」とはどうにも厳しい。そして二人目の美術教師は「結婚をしない男女が増えているがそれも良いのでは」という意見。芸術家らしい自由な意見だ。三人目は「結婚は、家格がつりあっている場合が一番」とまるで見合い結婚を勧めているかのようである。 この三人の共通意見は「人間、自分の魅力で勝負」と考えているところではないだろうか。お金なんて付属品だ、本物は別にあると力強く断言している。
ここで女性の拝金主義、「賛成派」「反対派」の意見をまとめて考えてみると、次のような結果になるのではないか。 北里 恵 |