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初回に登場するのは、主に大学生が好んで読む人生相談雑誌、「女友」5月号から。題して「愛の心の扉はどう開かれるのか?」 女性学の専門家にして結婚家庭研究会秘書長の高小賢さんが、中国における恋愛のトレンドを社会変化との関係で説明したものです。70年代以降、中国社会は急速に発展してきましたが、それに平行して、恋愛スタイルも忙しく変わってきたたことがわかります。
記者:あなたは社会学的見地から見て、人々の愛情表現方法はどのように社会の影響を受けていると思いますか。 高:愛情の表現方法は、男女関係の中で最も重要なものだといえます。愛情表現は個人の性格・経歴・家庭環境・教育レベル・経済状況等の他に、どの人も知らえず知らずのうちに時代の雰囲気や社会的流行の影響を受けているといえます。 記者:では70年代・80年代・年代について、それぞれ、恋愛の特徴を教えていただけますか?
高:70年代の若者は、男女平等・四海一家という新中国の道徳教育のもと成長しています。そのため彼らは男女の違いというものをあまり気にかけません。また人々は考え方から議論の内容、服装の好みに至るまで、高いレベルで一致していました。マスメデイアにおいて、恋愛に関する内容はほとんど扱われず、若者達は恋愛において参考にできるものがありませんでした。こういった原因から、愛情表現の方法は往々にして簡潔であり、内に秘めたものになりました。恋人達の最大の関心事は、仕事上互いに進歩する事であり、互いに助け合う事でした。 記者:では、21世紀の社会の発展は、若者達の恋愛にどんな影響を与えることになるのでしょうか。 高:21世紀は通信産業の驚異的な発展にともない、多くの情報の中から自分に必要なものを選ぶという自主的行為が採られていく事になるでしょう。 人々の生活は更に多元化し個性が重視され、そのため社会の人々に対する影響力が次第に弱まっていきます。開放的な雰囲気の中、女性は社会的地位が上昇し、「女性は女性らしく」という言葉に縛られ、自分を演じる必要がなくなります。このため必然的に新しい愛情表現方法が現れます。女性が恋愛において主導権を握ることも、決してありえない事ではなくなるのです。
世代が違えば愛情表現も変わる、これは当然のことでしょう。日本においても70年代と今とでは、恋愛はどんどんオープンになってきています。そうとはいっても、年齢差による「恋愛常識ギャップ」は、中国に比べれば埋めやすいように思います。 中国の場合、年代による恋愛認識は天と地ほど違ってしまいます。人々の生活自体が、改革開放以前の閉ざされた状態から、ものすごいスピードで変化してきました。所得が、情報が、遊ぶ場所が、プラスの方向にどんどんと動いていったのです。時代の流れに最も敏感に反応する恋愛は、10年どころか5年単位で姿を変えていることでしょう。現在、経済を例に挙げれば中国は「まあまあ」の地位しか獲得できないかもしれません。けれども恋愛に関しては、70年にゼロからスタートし、今日では一気に先進国一歩手前まで来ているといえるのではないでしょうか。 中国における恋愛情報源は、日本と欧米です。それぞれの様子が取り入れられ独特の恋愛スタイルを作っているのですが、特に影響が強いのは日本です。なぜならトレンディドラマが広く見られているからです。人気があるのは「101回のプロポーズ」「東京ラブストーリー」「一つ屋根の下」。この頃のものでは「ロングバケーション」「ラブ・ジェネレーション」などがあげられます。 これらに感化された恋愛話はたくさんあります。先日聞いたものでは、20歳の誕生日を迎えた瞬間(深夜12時)、彼氏から電話をもらい、「君の20代最初に話す男になりたかった」と言われたそうです。私は路線バスの中、プロポーズに行くらしい男性に会ったことがあります。きちんとスーツを着てバラの花束を持っていたのですが、その花束にはリボンもありません。満員の車内で、花束が潰されないよう必死になっている姿がいかにも中国らしく印象的でした。すべてはうまくキマラないのが中国なのです。けれども自らの恋愛をドラマチックに演出しようと、果敢にチャレンジする精神には敬服してしまいます。デートスポットにしても、以前は映画くらいしかなかったのですが、この頃は買い物をしてカフェでお茶をするのが人気です。泥臭さを引きずりながらも自分達の理想を探している、というのが今日の状況だといえます。 さて、同記事の中に「現役女子大生10名が語る未来の愛情表現大予測」という内容がありました。あわせて紹介いたします。10名ではとても全体の意見を表したものとは言えません。けれども、いまどきインテリ女子大生の発想を垣間見ることができます。
まず気になるのがコンピューター/インターネットを利用した恋愛への関心の高さです。これは彼女たちのコンピュータ/インターネットに対する憧れのあらわれだともいえます。けれども「インターネットで相手を探し出す」「コンピュータで攻略法のシュミレーションをする」など、非日常的な事を大まじめに言ってしまうあたり、まだまだ「青い」と言わざるをえません。 「車・マンション・コンピューターを持っていることが男性の3大条件となる」。車とコンピュータはまだしもマンションとは ! 女性はどこの国もシビアです。財力のある男性がモテルというのは古今東西変わらないのでしょうか。 北里 恵 |