早いもので、今回で7回目の上海である。一年ちょっと前に初めて訪れた時には、まさかこんなにリピーターになるとは思わなかった。なんだか上海というのは不思議な空間で、来る度に新しい知人、友人が出来て、常に超躁状態になれ、非日常的な体験が出来るのがその大きな理由の一つ。
今回は、そんな中で知り合った知人の結婚式に出席するために上海を訪れた。新郎が日本人、新婦が上海人というカップルだ。招待客の半数以上が日本人ではあるものの、中国の結婚披露宴は初めてで、他人事とはいえ、いかなるものかと期待に胸をふくらませる。
会社の休暇がまた長くとれたので、披露宴に参加するついでに、交通大学の中国語夏期講習を受けてくることにした。おそらくクーラーのないであろう寮の部屋でうだりながら早起きをして、勉強して、中華料理をいっぱい食べて、元気になってこようという目論見である。寮の部屋には電話がないということなので、日本から中国用の携帯電話を借りていくことにした。便利な世の中になったものだ。
●中国の結婚披露宴に初出席
7月28日、UA便で上海に到着。やはり披露宴に出席する知人が同じ便だったので、市内までご一緒させていただく。今回は交通大学の寮に滞在する予定だが、その前数日間は和平飯店に宿泊した。和平飯店(南楼)はリニューアルしたばかりで、値段の割には非常にキレイな部屋だった。
7月31日、JCマンダリンで披露宴。衣装については多少考えた。着物は面倒臭いし、チャイナドレスは新婦とかぶる可能性があるしで、何を着ていっていいのか迷ったが、結局日本で流行っているキャミソールドレスを着用する。パーティー参列者の中でも露出度バッチリだったのは良いのか悪いのか。御祝儀は日本から参加した友人達と協議の末、一人一律千元を包む事になった。
披露宴自体は、装飾が少々華やかではあったが、日本のそれと大きな差はなかった。名札の置いてある円卓に着席し、待っていると照明が暗くなって「タイタニック」のテーマと共に新郎新婦が礼服・ウェディングドレスで登場。まずは山と積まれたグラスにシャンパンが注がれ、乾杯。新郎新婦の親戚によるスピーチがあったり、新郎新婦の写真のスライド上映があったり、歌を唄う人も現われ、なかなかの盛り上がりを見せた。日方が異常に盛り上がっていたのに対し、中方は服装も普段着っぽく、やや大人し目の印象を受けた。最後に新婦がステージから後ろ向きにブーケを投げて、独身男女がキャッチするという至
極西洋的なイベントで終わる。帰り際に引き出物のチョコレートを貰い、二次会は新郎新婦の借りたスイートルームに十数人が押し掛け、遅くまで飲んだくれてしまった。
●かなり短かった交通大学での日々
予想に反して交通大学の留学生寮「桃李苑」は改装したばかりで非常にキレイだった。一人部屋で、一泊90元。広い部屋には大きな窓がついており、クーラーもついていればテレビもある。壁の塗り方や棚の作りは今一つ甘く、一流ホテルとは言えないまでも、少なくとも私にとっては充分快適な環境である。
授業は8月4日から3週間のところを、私は2週間で切り上げて帰国する予定にした。前回の「復旦大学短期留学」の時のように、クラス分けのテストがあるのかと思ったら、人数が少なかったせいか、何もなかった。初日の授業が始まる前に事務室へ赴き、教室へ連れていかれた。
授業の内容は、実はあまり覚えていない。授業ばかりではなく、最初の頃、寮で隣の部屋だったネパールやアメリカの人々や、一人旅で上海に訪れている元気な日本人の女の子とご飯を食べたり、飲みに行ったりしたことも記憶が怪しい。というのも、一週間が過ぎたところで、予想もしていなかった事件が起こったからであるっ!
以下次号!
高橋留美 |