エクスプロア上海TOPへ TOP > 上海で食べる・レストラン・喫茶 > 上海蟹大辞典 > 上海蟹(大閘蟹)とは

上海蟹大辞典

はじめに 上海蟹(大閘蟹)とは


「指輪をはめた上海蟹」

秋の味覚、大閘蟹(上海蟹)が出荷最盛期を迎えた。この時期市内のレストランは、上海蟹を武器に秋から春節までのかきいれ時期に突入する。
これまでどの蟹が本場陽澄湖のものなのか?レストラン経営者も消費者も分からなかったが、昨年からレーザー光線で甲羅に業者名やブランド名などを刻印するなど対策を講じてきた。しかし企業名を刻印するだけでは正当な業者なのか判断しにくく、また刻印も読み取りにくいため、偽物防止の効果は薄かった。

そこで今年から上海蟹に「指輪」をはめ、偽物に対抗する措置が打ち出された。指輪の内側にID番号が記されており、この番号で蟹の産地を証明する。外側には業者名、側面には問い合わせ先と「蘇州陽澄湖蟹協監制」の文字が刻まれている。また携帯電話でショートメッセージでカニのIDを送ると本物かニセモノかの連絡がくるなど、”秋の蟹合戦”はますます赤く熱くなっている。
(2004"10 KONOK)

 

 上海蟹、正式には「シナモクズガニ」という。中国の長江流域を主な生殖地にしていることからこの呼び名。9月から11月頃蘇州近郊の陽澄湖や無錫太湖で採れるものを特に上海蟹(大閘蟹)と呼ぶ。

 
 上海蟹は一般の蟹とは異なる四つの特徴を持つ。一つ目は青い甲羅。甲羅が青灰色で、平らで滑らか、かつ光沢を放っている。二つ目は白いお腹。泥が付着したえらぶた、白く透き通った甲殻には黒い斑点がない。三つ目は黄色い毛。脚の毛は長く黄色く、各根元から真っ直ぐに伸びている。四つ目は金色の爪。爪が黄金色をしており、非常に力強い。ガラスの上に置くと、八本の脚を直立させ、はさみを高々と上げることができる。
 

 上海蟹は大閘蟹と呼ばれるのが一般的で、大閘蟹の「閘」は、蟹の捕らえ方と関係があるといわれている。陽澄湖一帯の漁民は港湾に竹で編んだあみを仕掛け、夜に明かりを灯すと、光の好きな上海蟹が、照明に向い次から次へと竹のなやに這い上る。漁民が彼らを捕獲するのは非常に簡単であり、このなやこそが「閘」で、なやの上で捕らえられた蟹を閘蟹と称し、そのうち体つきの大きなものが大閘蟹なのである。

 蟹の産地として有名な陽澄湖は、そのの水は澄みきっていて、そこから生みだされるすべての上海蟹は比較的大きく、味もよいことから、「清水大閘蟹」と呼ばれるのである。

 
横歩き将軍
 陽澄湖上海蟹は金色の爪に黄色い毛、青い背に白い腹、威風堂々たる形相をもっている。もともとこの蟹の甲羅が青色なのは、湖水が澄んでいたためで、泥の色には染まっていない。腹が白いのは、湖底にすき間なく広がっているホウライシダ(湖草)がそれを擦り洗うためである。つるつるしたガラスの上に置いても、その硬くて丈夫な爪で非常な速さで横歩きできるのは、長期にわたって湖底の固まった土の上で鍛えているからである。
 
 また上海蟹は先を争って食べる。天然であろうが人工養殖の蟹であろうが、闘いを好むという天性をそなえている。ふだんは食物を奪い取るために、互いに格闘する。養殖の密度が高く、食物が不足すれば、彼らは互いに殺しあいも辞さないし、交配、産卵の季節になれば、数匹の雄蟹が一匹の雌蟹を奪い取るために、すさまじい格闘を繰りひろげ、それはその中の一匹が雌蟹を獲得するまでずっと続く。食物が欠乏すると、長期にわたって飢えている卵を抱えた蟹は、よく自分の腹部の卵で飢えをしのぐ。
 その意味から上海蟹は戦場で血を浴びて奮戦する将軍のようだ呼ばれるようになり「横歩き将軍」という雅号を得ているのだ。
 
2003'' 冬 Konok


エクスプロア上海TOP] [上海蟹大辞典 目次

Copyright since 1998 Shanghai Explorer
Supported by Bridge Web