「やられた!偽札だ」
先日、偽札を掴まされた。タクシーのおつりやスーパーのおつりは、注意しているので、あまり掴ませられることはないが、日本人から返してもらったお金の中に偽札が混じっていた。お金をくれた彼に当然悪気はなく、「昨日銀行からおろしたばかりのお金だと・・・」大変申し訳なさそうである。
銀行から偽札!?これはすでに「偽札に注意!」でご紹介の通り、ATMや窓口でも札束の中に混じっていることがある。ATM機から出てきたお金はもちろんのこと、窓口で受け取ったお金をその場で確認して「このお金、少しおかしいので、交換してください」といっても掛け合ってくれないとのこと、もし係員の機嫌でも損ねれば「偽札は没収だ!」と無条件で取り上げられてしまうという話を聞いたこともある。
ところで今回の偽札、ある友人の話では100元の偽札が世に出回るようになり(特に南方)警戒を強めた当局が、50元を大量に発行した。そして同時期にこの偽札も作られたらしい。一見すると何の変哲もない50元だが、お札の角を手で擦っているとはがれてしまう。ちょうど裏表を貼り付けたようなお札である。もちろんスカシやアルミ線はきちんとあるのだ。さらに特徴を挙げるとすると印刷がはっきりしていない。手にした感覚が本物よりも薄くて軽いというのだが、現物を手にして比べている自分でもよく分からない。しかし中国人にはそれがわかるようでお金となると少し話が違うのは、さすが商売人の国、中国といったところか・・・。
●「現場再現」
発見現場を再現するとこんな感じだ。
偽札は偶然にもある外資系デパートのケーキ屋で発見された(一軒目)。
私:「これでお願いします(50元を渡す)。」
店員:(検札器にかける)「違う札に換えてもらえますか?」
私:「えっ、どうして!?」
店員:「多分、ニセ…確かにスカシはあるけど、こんなふうに曲げて伸ばしたときにクシャクシャという音がしないでしょ、それに手触りが本物と全く違う」
私:「うーん?」
※…(彼女は札を曲げたときの音と手触りで判断しいたらしい)
某日本料理屋(二軒目)
私:「これでお願いします(50元を渡す)。」
店員:「違う札に換えてもらえますか?」
私:「えっ、どうして!?でもこれ、50元でしょ」
店員:「当店では使えません。手触りがおかしいの?軽くて薄いでしょ、以前にも見たことがあるけど、これこんなに薄いのに表と裏に剥がれるの・・・」(剥がし始める)
私:「おーい!ちょっと待った!換える換える」
※…(既に上海でも多く流通しているのか?)
このやり取りを見ても分かる通り、判定法はさまざまだが、既に偽札を見分ける術を心得ているようだ。一体に誰がそんなこと教えてくれるのだろう?「地球の歩き方」はもちろん「上海ウォーカー」や中国の現地新聞にも偽札の見分け方なんか書いてないのに彼女達はちゃんと知っている。
●「偽札はどこから???」(巷の噂)
この偽札、どこで作られるか?噂では、広東省と福建省という説が有力である。広東省はよく分からないが、福建省の近辺は、手前を海、後ろを山に囲まれ、海岸沿いの狭い平野や丘陵地に張り付くように家が並びんでいる。農地の少ないようで、山の丘陵地帯を利用しての茶作りが盛んである。船に乗り外国を目指す人が多く、古くから陸の孤島として知られている。この環境がそれを可能にするのか・・・?確かに作られていたこともあったが、現在は当局の取締りで激減、全滅しているとのこと、最近では、お隣の島国で作られているものも多いとか?
●「偽札から身を守る」
これまでの私の経験から言うと、偽札は大きく2種類に分けられる。
- 傷みがかなりひどく、ポケットに入れていると溶けてなくなりそうなものである。しかしスカシなどありかなり精巧に作られている。長く中国の各地を長年渡ってきたような年季の入ったものが多く、このタイプは一見しただけでは分かりにくい。若干、通常のお札より小さく感じるのが特徴。
- カラーコピーを利用したと思われる比較的新しいものである。これは素人でも一見したらすくに分かるはずである。ちょうど子供の頃に遊んだおもちゃ銀行のお札に似ている。
これら偽札から身を守るためには、夜のタクシーの大量10元でのおつりからスーパー、コンビニ、小売店のレストランまで、とにかく「注意」をすること。へんに使おうと思っても先方でお断りを食らってしまう。そこでこちらも、おつりの中に少しでも怪しいと思われるお札があったら、受け取った時点で交換してもらうのが、現在偽札から身を守る唯一の方法である。普通の中国人もかなり注意しているように、私達もとにかく「注意」を心掛けるしかない。(K)