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「お部屋探しは「間取り」でなく「オーナー」?」不動産管理編 その4
最近、どんどん価格が落っこちてきている上海不動産業界。95年の超ピーク時には月額5000ドルだった古北新区の物件も、今じゃ1000ドルという部屋も出始めたと聞く。 不動産業者が間に入って交渉するので、私たちが直接オーナーとサシで話すというシーンは皆無に等しい。投資家物件ならなおのこと、オーナーは海外で、テナントである住人とは没交渉だ。 先日、筆者が部屋探しに出向いたときのこと。契約更新にはまだ時間があるが、市場調査もかねて繰り出した。実は友人の紹介で、あるオーナーが部屋を貸したがっていると話が入ってきたのだ。 無駄金を払いたくないという中国人の間では、こういうやり方が普通。その代わり、入居者を管理する人間(門衛とか保安)に客付け料として、ちょっと袖の下を渡しておくらしい。 オーナーの誘導に従って、部屋をひととおり見回す。2000ドル以下にはできないとガンとして譲らないオーナー。しかし2000ドルにしては、狭く古びている。あまり魅力ないので「再見!」と言うと、「1000ドルでどう?500ドルでもいいから借りてえ~」と泣きついてきたではないか! しかし、値段は筆者にとって決定的要素ではなかった。なぜなら、今の住まいのオーナー、おばあちゃんのわりにはフットワークが軽いのだ。契約に立ち会った不動産屋は何の告知もなくトンヅラ、管理会社も旧態依然として住人の要望すら聞き入れない。そんな中にあって、「不便があったら何でも相談してちょうだい」と言ってくれる「房東」は有り難い存在。近所に住んでいることもあって、ちょっとした事務手続きや修理にも協力を惜しまない。 その点、友人はいつも悩んでいる。 「賃料交渉したくてもアメリカに住んでたんじゃ、話にならない」 ところが彼女、最終的に「祈り」という手段に出た。韓国人の呉さんは熱心なキリスト教徒でもあったのだ。 「神様、どうか家族をお守り下さい。この賃料ではキツイのです……」。 これを以て見事、カミが証明されてしまったのも同然。私もすっかり腰を抜かした。アメリカ在住の本人の妹という女性が、ある日突然呉さん宅を訪れたというのだ。この妹と言うのも実は熱心な信者だったと言う。 「何かあなたに呼ばれてるような気がして。何か困ってることでも……?」 その後、彼女の家賃が下がったことは言うまでもない。 究極はキリスト教信者のオーナーを選ぶべし!と言うとバチがあたるので、ここでは「物件探しはオーナーで」と結んでおこう。 (北倉亜沙) |