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*その三 ディフレンシャル*

 今回もまずは、前回に行った予想の検証から始めよう。前回は以下のように述べた。
「予想どおり91.5まで低下し、さらに反転に転じたように見える。そして予想によればこれからスコアは 上昇基調となる。平均82を目指して上昇していくはずだ。」
 前回掲載時以降の5ラウンド分のスコアを入れ改めてグラフを書くと(図5)、予想どおり10回平均ス コアは改善し、90まで上がってきた。H君いわく「シャンク病で半年間悩んでいたが、スイングを変えた らついにシャンクが止まった。スイングを変えたので玉筋がまだ安定しないけど、これが安定してくれば また昔の調子が戻ってくるに違いない」とのことだ。10日移動平均は一時期20日移動平均より下に乖離し て行ったのだが、再び上昇し20日移動平均に近づいてきて、今は20日移動平均とほぼ同じとなっている。 このまま20日平均を突き抜ければ、前回説明した「デッドクロス」の状態となり、力強いスコアの改善が 望める。「新しいスイングが固まり、玉筋も安定してくる」ということだろう(ただし10日移動平均が20 日移動平均に跳ね返されて再び下降トレンドに入る可能性もある。「新しいスイングが落ち着かず、また 新たなスイング改造を行う」という事態だろうか)。

 さて、今回は、H君の「平均スコアが悪いのは調子が悪いからだけではない。最近よくフルバックから 打っているが、フルバックでもホワイトでも同じように統計をとるのはどうにも納得いかん」との不満を 解消しなくてはならない。
 この不満解消のためにはディフレンシャルを使うのがよい。
 ディフレンシャルの算出方法は「ごるふぁーずぱぱらっち」内に説明記事があるのでここでは省略する が、例えば全ホールをボギーで回ったとして、ブラックティーのコースレートが73、ホワイトティのコー スレートが71ならば、ブラックティ使用時のディフレンシャルは17、ホワイトティ使用時は19となる。つ まりディフレンシャルを使ってグラフを書けば、使用ティの違いによる難度の差がグラフに反映されにく くなるのだ。使用ティの違いのみならず、コースによる難度の差や、大叩きによる一時的スコアの悪化の 影響も削減されることとなる。
 図6はディフレンシャルにより書いたグラフである。

 単純スコアの50日移動平均は上に凸になっているように見える。すなわち「97年末頃にかけ上手くなっ ていったが、それ以降は下手になりつつある」というように読める。何とも希望の無い話だ。しかしディ フレンシャルにより描いた50日移動平均はほぼ右肩上がりとなっている。つまり「最近のスコア低下は一 時的なものであり、長期的トレンドは未だ上昇基調にある」と読むこともできるのだ。
 H君もこの結果を見てすっかりご機嫌となった。

 さて、このディフレンシャルで書いた50日移動平均を見れば今後も少しづつスコアが上がっていくよう に見えるのだが、この傾向がそのまま続くとすれば、将来のスコアを予想できるのではないだろうか。  次回は将来のスコア予想について考えてみたい。

(その四に続く)

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