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上海はゴルファーズパラダイス
私が上海に赴任した95年。ゴルフ場は上海から西へ車で五十分ほどの青浦県に一つあるのみであった。週末は
一ヶ月前に予約しなくてはプレーできず、一ラウンドに五時間かかることもざらであった。
しかし今は上海近郊でチャンピオンコースのみで八つとなった。予約がとれないということはまずなく、どのゴ
ルフ場でも極端に混むことはなくなった。過当競争といってもよく、ビジターのプレーフィーもかなり下がってき
た(ゴルフ場にもよるが、キャディーフィー等も含めて一万円程度)。価格以外でもサービスの競争も行われてお
り、例えばキャディーは以前はバックを運ぶだけのマシンのようだったが、今は笑顔でクラブを渡してくれるよう
になった。八つのゴルフ場はそのほとんどが有名デザイナーのデザインによるすばらしいゴルフ場だ。上海という
土地がら起伏はなくトラップは池中心である。しかしこの池が巧みに配置されているので、ゴルフ歴の浅い人は
ボールをいっぱいもっていった方がいい。現在の上海はまさにゴルフパラダイスといえる。日本でプレーをしたこ
とがない方も、市内数箇所にある練習場で打ち込んだ後は是非コースにトライしてほしい。
上海には、参加自由で、かつこの八つのゴルフ場を毎月一つづつ巡りながら開催されるゴルフコンペが二つあ
る。一つはグリーンクラブ。会員数は百人を越えているのではないだろうか。業種も様々、若い人も年配者も、男
性も女性もあらゆる人がメンバーだ。もうひとつはスクラッチクラブ。会員数は五十人程度。スクラッチプレーの
みでフルバック使用という、一般プレーヤーは怯んでしまいそうなルールだが、スコアや順位は気にせず、一月に
一回くらいはフルバックでプレーをしたいという人やシングル前半のうまい人とまわって技術を盗んだり教えても
らいたいという人が多いようだ。
秋にはその他いくつものゴルフコンペが行われる。上海在住の日本人三百人近くが参加する総領事館等主催の大
コンペは春夏二回、二日にかけて開催される。上海ゴルフ協会主催の大きなコンペもいくつか行われる。是非参加
され、いろいろな国籍のゴルファーと交流を深めていただきたい。
このように、ゴルフ環境が大変いい最近の上海だが、ゴルフ場が一つしかなかった三年前にもメリットはあっ
た。思えば三年前というのはゴルフ場が一ヵ所なので、週末に仕事のミーティングをするのに「じゃあ青浦でプ
レー前に話し合いますか」なんていうことができた。また上海のゴルファーは、国籍を問わず皆知り合いであった
のだ。その人が何の仕事をしているかは知らないという場合が多いが、仕事と関係ない友達付き合いのできる人が
何人もいた。さらに、ゴルフをしようといえばコースの選択の余地がないので、メンバーを組む際に誰がどこの会
員などということを考える必要もなかった。当時の青浦のゴルフ場にはまさしく「カントリークラブ」という雰囲
気があったのだ。すなわち上海ソサイアティーの集合所という機能を有していたのである。しかし最近はどのゴル
フ場もゴルフをするだけの「ゴルフコース」となってしまったのは残念ではある。
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