| TOP/エクスプロア中国トラベル/内蒙古的大草原的旅日記/その3の下<大草原めざして> |
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なかなか簡単にはいかない草原への旅 |
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こうした最初の高揚感も収まらないうちに、われわれは広場にある大きなパオの中に招き入れられた。モンゴル茶による歓迎だ。 なんとなく甘酸っぱくて、梅茶にも通じる味のするこのお茶、実は北京で経験していた。 北京の胡同(フートン)と呼ばれる古い街並を歩いていたとき、昼食に入ったのが、モンゴル料理の店だったのだ。正直いって、 そのときはおいしいとは思わなかった。珍妙な味、それが飲んだあとの感想だった。だが、いまこうしてモンゴルの大地で 味わうお茶は、少し違う味がする。乾燥する空気のなか、こうした酸味と甘さは必要不可欠な飲み物なのだろう。 おいしいとまではいかないが、そうまずくもない。
モンゴル語による簡単なあいさつの仕方や単語を教えてもらっているうちに、昼食の準備ができたらしく、われわれは別のパオ
に呼ばれた。表にはVIPと書かれている。お客がわれわれだけなので、本当に特別待遇なのかもしれない…
★草原に響く見事な歌声 初めに出てきたのはトマトやきゅうり、瓜といった野菜類。とりたてて特色のある料理とはいえないが、肉食中心のモンゴル で野菜が多いのに驚く。聞くと、やはり中華料理の影響らしい。 ここでちょっとしたミスを犯してしまった。なかなか次の料理が出てこないものだから、てっきり昼食はこんなものだろうと 思って、前菜を食べ過ぎてしまったのだ。しばらくして、メインコースとなる肉料理がこれでもかというくらい出てくる。 なかでも特徴的なのが、スペアリブのように骨ごと出される大きな羊の肉。肉をナイフで切りながら、特製のたれにつけて食べる のだが、かなりくせのある味がする。また、ボリュームもありすぎて、ほんの少ししか味わえない。 ここでわれわれの運転手がお酒を注文した。こうりゃんが原料になっているモンゴルのお酒だという。めずらしそうに 眺めていると、運転手がみんなにふるまってくれた。かなり強烈でアルコール分はかなり高そうだ。マオタイのような味がするが、 マオタイより甘くてとろっとしている。 幸いだったのは、これを飲むさかずきが日本にあるものと比べて3分の1程度だったことで、すすめられても、すぐに飲み干せる。 1杯飲み、2杯飲み、3杯飲み…運転手はなおもすすめて、モンゴル語の乾杯にあたる「モントリオッ!」を連発。 かなり上機嫌の様子だ。 だが、5、6杯飲んだところで、さすがにアルコールが回ってきた。もう一本頼もうとする運転手に、「いやあ、もう結構です」 といって、これ以上の乾杯を丁重に断った。 見るとわれわれの横では、モンゴル人のグループが、この施設専属であろうと思われる楽団の歓迎を受けている。 おそらく彼らは旅の途中で、昼ご飯のために、この施設に立ち寄ったに違いない。馬頭琴と呼ばれるモンゴル独特の弦楽器奏者と 男女一組の歌い手が、見事な演奏を聞かせてくれる。壮大な草原に響くモンゴルの歌声―――これ以上ない歓迎にわれわれ一行は ここでの滞在に期待をふくらませるのであった。
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