上海エクスプローラー
南翔

 「南翔」。中国にしばらく住んだ人なら聞いたことがある地名だろう。そう、「南翔小龍包」の南翔である。かの有名な小龍包(ショーロンポー)の発祥の地なのだ。
 上海からも近く、「ちょっと小龍包を食べに南翔へ」という上海人もいるくらいだ。
 といってもこの街には小龍包しかないわけではない。古猗園(Gu yi yuan)は こじんまりとまとまった庭園である。蘇州まで足を伸ばす時間がない場合はここを訪れれば、江南の庭園がどういうものであるか、充分に堪能することができる。
 上海から半日で行くこともでき、上海市内の観光地を一通り訪問した場合は是非訪れてみたいところである。


行き方

 上海から近く、タクシーで上海中心部から70元程度(高速道路(上海−嘉定間)代10元を含む)。30分程度。タクシーの運転手と値段交渉をすれば50元程度でも行ってくれるが、高速道路を使えば早いにもかかわらず、高速道路料金をうかすため下の道を走ろうとするので(高速道路を利用しない場合は10分程余計に時間がかかる)、時間がない場合は高速道路使用を条件に値段交渉した方がいい。高速道路を利用するためには10元追加して60元程度払う必要がある。


見どころ

 なんと言っても古猗園である。他には特に見るべきところはない。

 16世紀半ば、明代の嘉靖年間に作られた。竹が多く「竹の林がすばらしい」という意味で当時は猗園と呼ばれたという。つまり、「猗」は中国古代詩集「詩経」でよく使われる文字で、「すばらしい」という意味の賛美を示す感嘆詞。詩経に「緑竹猗猗」(緑の竹が美しい)という一節が見られ、そこから名がとられた。
 その後、1746年、清代の乾隆11年に大改築され、「古くかつすばらしい」という意味で、古猗園と改名された。
 解放後、古猗園は改造・拡大され、最終的に86,000平米となった。

 園内は6つの区域に分けられる。すなわち逸野堂、戯鵝池、松鶴園、青清園、鴛鴦湖、南翔壁で、それぞれが違う顔を見せている。各区域でそれぞれ街、丘、林、自然等が表現されている。
 庭園内には池が多く、建物が池と調和するように建てられている。「古猗園」の「猗」の文字は時にサンズイを付けてつづられることがあるが、このサンズイに猗という文字は「さざ波」という意味であり、庭園内の池にたつ波のことを示すのだという。
 文化遺産も残されており、左の写真の軽幢は唐代のものであり、松鶴園の池の中にある普同塔は宋代のものである。

 入園料は15元。

小龍包を食べる

 南翔では是非小龍包を食べよう。冒頭で述べたとおり、南翔はショーロンポーの発祥の地である。南翔の小龍包は清代同治10年以来の歴史だそうだ。
 古猗園の入り口横に食堂があるので、中に入って迷わず小龍包を注文しよう。小龍包は売りきれることもあるので、なるべく早い時間に訪れる方がいい。

(99年12月記)


戻る
Supported by Bridge SSL