「 上海の音楽シーンは日々進化している!? 」 ―― インディーズバンドの挑戦 ――
バンドとの程よい距離感、興奮、そして得られる一体感。ライブの良さってそれに尽きると思う。あの一体感をあなたは上海で味わった事あるだろうか?もちろん上海は国際都市、ここにいれば大劇院で世界一流の舞踏団や交響楽団のステージも鑑賞できるし、わざわざ小さなライブハウスに行かなくてもいいのかもしれない。しかし…やはりライブにはライブだけの良さがある!のだ。 7月3日夜、私はその心地よい躍動感の中にいた。
場所は今話題の新天地にオ−プンしたライブハウス「ARK」。上海の音楽シーンに一つのスタイルを作り出そうとしているスポットである。
当ライブハウスにおいて注目すべき点は、日本でライブを中心に活躍中のインディーズバンドをメインにアレンジしている点だろう。今まで、中国の若者にとって音楽をステージで楽しむと言えば(クラブシーンを抜きに語れば)、有名なポップスターのコンサート、もしくはどこかのバーの生バンド演奏を聞く、という選択が主流を占めていたここ上海で、彼ら音楽性はあっても知名度は低いインディーズバンドがどれだけ受け入れられるのかが見ものだ。
現在上海には「哈日族(Harizu)」と呼ばれる日本の流行、音楽等に追随する若者達がいる。(ちなみに哈韓族【韓国の流行を追う若者達】もいるという)、彼らのような若者達に受け入れられていけば、今後面白い展開になっていくだろう。
今回中国人の観客の一人であった、外資系企業に勤めるOL王さんも普段音楽を聴くなら演唱会(コンサート)か、ハードロックカフェに行くという典型的なスタイル。今回初めて日本のライブを見た彼女曰く、「ステージはとってもクールだったわ!日本語の意味は分からなくても、日本のステージって中国人にも受け入れやすい気がするし、ノリも近いと思うわ」との事だから、大いに期待できる。
さて、今回出演のバンド「THE PISS KIDS」は既に結成13年というキャリアを誇り、96年のレコードデビュー後は全国規模でライブホールを中心に活動展開をしている。
彼らの音楽は正に「ザッツエンターテイメント!」。
ファンクあり、R&Bあり、SUKAあり。さらには(中国語も駆使した)MCと華麗なステージパフォーマンスで、ステージと観客を一体化させるエンターティナー。それにしてもこんなステージを上海でも見ることができるようになるとは、数年前なら考えもつかないことだっただけに感慨もひとしおだ。
ちなみに、現在中国ではライブ活動するには当局の許可がいる。当ライブハウスではバンドの演奏許可など、中国でのアレンジを一切請け負っているので、海外でライブに挑戦したい!そういうバンドにとって「上海」という地はもっと身近なものになりつつある。今後上海でもありとあらゆるジャンルの音楽を体感できる日もそう遠い日ではないだろう。 又上海に楽しみが増えた、とひそかに喜んでいるのは私だけではあるまい。
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