| TOP > 連載 > 中国・知っておいたほうがいい法律知識 > 路 |
|
京都や奈良が中国の都を真似て作られたことは歴史の教科書で習ったとおりです。京都や奈良同様、古都でもある北京が碁盤の目の様に道が並んでいることは当然ですが、都となった歴史がない上海の道は、碁盤どころか迷路の様に入り組んでいます。そこで、初めて上海に来た人は、上海の複雑な地理に戸惑うことになります。よく北京と東京、上海と大阪という組合せで対比されますが、こと道路に関しては、上海は東京に似ているのではないでしょうか。 (ここからは極めてローカルな話題になって恐縮ですが)位置関係で言えば、山手線に相当するのが中山路か内坏高架、中央線が延安高架、新宿が徐家匯、上野が上海駅にそれぞれ位置的には相当するでしょう。 もっとも外灘、准海路、南京路、瑞金路といった繁華街は東京との位置関係ではかならずしも対応するものはありませんが、その雰囲気は、外灘がベイサイド、准海路は銀座、衡山路が六本木、南京路が浅草、茂名路が渋谷、瑞金路が池袋といったところでしょうか。 特徴的なのは、上海の道の多くは「~路」という名称が付けられており、~部分には中国各地の名称が多用されている点です。勿論、「医学院路」(これは中山病院付近の通りです。)という名前もありますが少数派です。そして、長い路になりますと、東西南北がその名称に加わり、さらには一二という番号が加わります。例えば、中山路は、中山北路、中山西路、中山南路、中山南一路、中山東一路、中山東ニ路と分かれています。所謂上海の市街地は概ねこの中山路の内側となります。 こうした路でなりたっている上海の街ですが、モータリゼーションの波は確実に、いや怒涛のように押し寄せています。そこで、急増する自動車に対応する為、一方通行規制が多くの道路で行われていますが、これが分かりにくい。自動車だけ一方通行、自転車だけ一方通行、自転車の平日通行禁止等日本ではあまり見かけないような規制が、双方通行と入り組んで行われているのです。そこで土地鑑のない人間が自動車で乗り入れるとどの様に目的地迄行けば良いのか分からなくなることもあります。規制を熟知している地元の人間ならともかく流通という観点からはこうした規制は問題でしょう。しかし、急増する自動車と日本よりはるかに利用されている自転車の流れに対応するためにはこうした複雑な規制もやむを得ないのかもしれません。 現在はこうした規制で何とか凌いでいるようですが、今後マイカー時代に突入すればますます自動車は増加するものと予想されます。そこで、車道上の不法駐車などの一掃と排ガス規制が今後実施されるのではないでしょうか。又、交通事故も多発していますので自動車保険も今後は整備されてくるでしょう。そこで、こうしたことに関連して新たなビジネスチャンスが生れるものと思われます。■ (2001年6月掲載) |