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スーパー食いしん坊達

8-スーパーからウルトラへ、食いしん坊は進化する


 上海の桜が満開を迎えようとしている3月末、私は葡萄棚の下で「ある料理」をほおばっていた。濃厚な香辛料とその肉の甘い香りは、脳の深くまで入り込み、果たしてここが春の上海のなのか?それとも収穫を迎えた西域なのかの判断を困難にさせていた・・・これまで、「スーパー食いしん坊たち」では上海の中華レストランを紹介してきたが、今回は普通中華(スーパー)を少し離れ、民族中華(ウルトラ)に挑戦である。

 回族料理はご存知の通り、羊肉を使った料理がほとんどである。羊肉というと豚や牛と比べ、脂身が多く、匂いがきついため、受けつけない人には敬遠される傾向にある。しかし鮮度のよい羊肉は臭みも無く、生でも十分に食べれると言われている。新疆やモンゴルで食べる羊肉が臭みが無いのは、新鮮であることはもちろんのこと、そこの羊が塩分を多く含んだ草を食べており、それが肉の独特な匂いを消しいるといわれている。即ち、厳選された産地の羊肉を鮮度を保ちながら、いかにすばやく調理するかが、回教料理の重要なポイントとなる。

【本日の食いしん坊おすすめメニュー】

  • 「清[火屯]羊肉」(羊肉とニンジンのスープ)

  • 濃厚で口の中でとろける羊肉とそのエキスを吸い込んだ甘いニンジンが美味。ナン(ウイグル パン)にスープをつけながら食べたい。

  • 「羊腰花」(羊のレバーの炒め物)

  • ちょうど豚と鶏のレバーを合わせたような味。合わせのピーマンと相性も抜群で、口のなかで「プチン」と弾けるような食感も楽しい。ビールのつまみには欠かせない。

  • 「中盤鶏」(鶏肉のトマトソース煮込み)

  • 個人的には一番好きな料理である。まず鶏肉がやわらかく味がある。トマトソースと鷹の爪の色彩感覚も抜群であるうえ、そのソースは、麺、ナン、ご飯とそのどれを合わせても相性が抜群。隣のテーブルのウイグル人グループは、残ったソースですらテイクアウトしていた。

  • 「串羊肉」

  • これが羊肉かと思わせるほど臭みがない。脂身と赤身のバランスも素晴らしい。上海でこの味を出せるのは、この店だけではないか・・・?

  • 「炒面」(焼きそば)

  • 0.5mmくらいの太さの麺を2cmほどにぶつ切りにした麺。少しモチモチして、麺に腰があるのは、新疆カンスイが含まれているためか?ちょうど日本の腰のあるうどんといったところである。また植物性の油で炒められているため、中華油特有の臭さが無い。
【取材後記】
 実はこのレストラントイレがない。正確に言うとトイレは離れの天山賓館のトイレを使うことになっている。中国で「スーパー食いしん坊達」をやるということは、そのレストランの衛生状態にも大変気を使わなければならない。おいしい料理をたくさん食べても最後にレストランのトイレを見てお腹の調子が心配になることがあるが、トイレがレストランに付設していないということで、少し安心!?(気分的)しながら葡萄棚を後に、春の上海へ戻るのであった。(K)





天山賓館伊斯蘭餐庁→
曲陽路775号


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