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スーパー食いしん坊達

7-第1回検証会-杭州料理 西湖人家


 「スーパー食いしん坊達」第1回検証会は、連載第2回目に掲載した杭州料理店西湖人家についてです(こちらをクリックすると、別ウインドウで記事をご覧いただけます)。連載でも述べられているように、現在上海人の間で杭州料理がブームとなっていますが、他の地域料理とは違った独特な味付けであり、それでいてクセのないこの料理は、他の地域でも流行ることになるのではないでしょうか。
 「スーパー食いしん坊達」の目次ページには、掲載された料理や店を2ヶ月に一度検証すると書いてありますが、今回は執筆者のうちの1人がまもなく帰国となるため、予定を繰り上げての会合となりました。
 参加したのは、第1回目を書いた私仲蔡、第4回目を書いた「唐炸鶏」氏、第5回目を書いた「修行僧」氏、そして次回分を執筆予定のKONOK氏の計4人です。




<冷菜~マーボドーフ>

仲(仲蔡):この天目山笋干は、いかにも冷蔵庫から出してきましたっていう感じだね。冷たい。
唐(唐炸鶏):この白切老肝はうまい!
修(修行僧):うん。これはうまい。
仲:いや、「うまい」だけですまさないで、食いしん坊らしくどううまいのか表現してもらえませんかねえ。
K(KONOK):「くちのなかでまったりとひろがって、それでいてしつこくなく」とかいう表現ですか。難しいですよ。ともかくうまい。
修:この黄瓜はいまいちですね。甘すぎる。

仲: さて、まずはマーボドーフです。記事の中で「杭州風マーボ豆腐も四川風と少し趣が異なり、乙な味でした」と書いてあるので注文したわけだけど。杭州風というからには、まさか甘くはないだろうけど、辛くないということかな。ではまずは私から・・・

カッ、カッ、カライ!!!

これは無茶苦茶カライ。

唐:そうですか。そんなに辛くないですよ。
仲:一体どういう舌しているんですか。無茶苦茶辛いじゃないですか
修:いや、そんなに辛くないですよ。
仲:(もう一度トウフを口にして)あれ、本当だ。トウフはあまり辛くないね。じゃあ肉かな。(コマ肉を口にして)うん。やっぱり肉がすごく辛い。ちょっと作り方を間違っているんじゃないの?よく混ざっていないとか。


<倒篤菜尖椒目魚糸>

K:(料理を持ってきた小姐に対し)君は杭州人?
小姐:いいえ。上海人。
K:それはだめでしょう。杭州料理の店の服務員は杭州人じゃなくっちゃ。
小姐:でもコックは杭州人ですよ。
唐:(倒篤菜尖椒目魚糸(「杭州特産ピーマン、生の発酵野菜、イカの炒め物」)を口にして)これうまくない。
修:うん。これは外しましたね。
K:そうですか?私は好きですよ。ちょっと中途半端なのかな。普通は雪菜が入っているんじゃないかな。
仲:これは杭州料理らしくないですね。日本の定食屋で食べるチンジャオロースみたいな感じ。杭州料理の甘さもコッテリもないですね。杭州料理屋で食べるからおいしくないんじゃないですか。

 今日は「スーパー食いしん坊達」らしくていいですね。食べ物の話しばかりでいつもの小姐の話しがない。

K:女性コメンテーターがいた方がよかったんじゃないかな。女性の感性からの意見があった方がいいんじゃないですか。どうせスケベな話しもしないんだし。


<黄魚香醋笋扣肉>

仲:これは東坡肉風の味ですね。ナッツが入っていますね。よく合っている。
唐:うまい!
修:カツオを焼いたような味ですね。
K:濃い味なんだけど、脂身が少ないのでしつこくないですね。それからタケノコがまたいい味を出している。
仲:これは皆さん絶賛のようですね。

 ところで、杭州料理っていうのは、どんな料理なんですかね。

唐:上海料理が濃くなった料理ですかね。
仲:いやそれは違うでしょう。むしろ杭州料理の味が薄くなったのが上海料理なんじゃないの。だって昔は、この場所は揚子江の下だったわけで、上海料理の歴史は浅いでしょう。杭州の方は呉越同舟の頃からだから2000年の歴史がある。
唐:でも上海料理って、4大中華料理に入っていますよね。
仲:4大中華料理って、何が入るのですか。
K:四川、広東は確かでしょうけど、後は北京、上海かな。
仲:潮州料理は?
修:潮州料理は、福建料理の一部でしょう。福建料理と広東料理の真中が潮州料理。


<東坡肉>

仲:この店についてはどう思いますか。内装とか。
唐:とりあえず、この店寒いですね。
仲:それは私も感じてた。
修:内装はきれいですよね。古い写真とか飾ってあるし。
仲:さて、杭州料理の代表格、「東坡肉」がでてきました。
K:ずいぶんあっさりしていますね。普通もっとコッテリしているでしょう。 仲蔡さんは昔東坡肉について書いていましたよね。詳しいでしょう。
仲:うーん。味が薄いね。東坡肉はコッテリしてて、それでいて脂っこさを感じさせないところがいいんだよね。でもこれはコッテリがない。
K:肉の間まで味が染みていないですよ。ちょっとこれはイマイチですね、残念ながら。


<杭州巻鳥>

K:杭州巻鳥は、ゆば巻きですね。
仲:うん。これはおいしい。
唐:くるんであるものを見せているのがいいですね。
修:うまい。
K:しょうがの味がいいみたいですね。
仲:ところで次回はKONOKが書く番だけど、何を書くの。
K:うまいところ見つけたんですよ。イスラム料理。
修:どこですか。
仲:それって、北の方にある、内環状線越えてすぐのところのやつ?
K:そうです。行ったことあるんですか?
仲:やだなあ。SHEXオススメレストランに乗っているよ。
K:そうなんですか。
仲:SHEXオススメレストランは結構いいですよ。いいレストランが厳選されている。
修:出張者とかがよく日本でプリントしたのを持ってきますよ。
唐:観光で来た人もたまにコピーを持っている。
K:うん。観光で来た人がシェクス観光情報の記事をコピーで持っていることがありますね。でも、ある人が言っていたけど、シェクスには地図がない。これが観光客には不便らしい。
(編集注:この指摘を受け、地図を作成することとしました。しばらくしましたら、各観光地の情報等にリンクする地図を掲載します)


<老鳥湯>

修:このスープはおいしいですね。
仲:どううまいんですか?
K:タケノコがうまいみたいですね。
仲:たいていタケノコが入っているね。やっぱり浙江省はタケノコの産地だけあるね。
唐:本当はめんを入れるとおいしいんですよ。
K:入れてもらいましょうよ。
仲:(めんが入った後)おいしいですか?
唐:おいしいと言って下さい。言いだしっぺで責任があるんで。
修:いや、いまひとつですね。
唐:これは薄くなったんですよ。
K:確かに薄くなった。
唐:(服務員へ)薄いよこれ。
小姐:塩をいれましょうか?
唐:いらない。塩を入れればいいってもんじゃないでしょ。


<西湖醋魚~チャーハン>

仲:さて、これも杭州料理の代表格ですが、どうでしょう。
唐:ちがう。プリプリしていない。西湖醋魚はプリプリしているところがいいのに。(テーブルを叩く)
仲:甘すぎるね。
K:ソースの味がよくないですね。
修:このソース、ドブクサ。
仲:ずいぶんひどいこと言いますね。

 チャーハンが出てきましたね。記事でわざわざ言及されていたので注文したわけですが、どうでしょう。

K:でも揚州料理でしょ。
修:シンがありませんか。
唐:記事には「火がよく通っている」って書いてありましたよ。
仲:ちょっとザラザラしていますね。


<まとめ>

仲:さて、全体的に言ってどうですか。
修:おいしいものがあると同時に、大外れもありましたね。
仲:そもそも記事を書いた人が、「張生記」の方がおいしいと言っていましたが、やはり大外れのものがあるせいですかね。
仲:それぞれ一番おいしかったものを挙げましょうか。
唐:黄魚香醋笋扣肉。
修:杭州巻鳥ですね。2番目は白切老肝。
K:私も同じ。1番は杭州巻鳥。2番は白切老肝です。仲蔡は?
仲:私は味盲なんで。
K:味盲で「スーパー食いしん坊」書いてていいんですか?
仲:私はレフェリーですから。でも、味盲でもおいしくないものは分かるので、おいしくなかったものを2つ挙げましょう。まず、チャーハン。次はですね。

 さて、ではこの店をシェクスオススメレストランに掲載するかどうかですが。非常においしいものがいくつかありましたが、外れもあったというのが問題ですよね。シェクスオススメレストランは、観光客が何を注文してもおいいしいというのが理想ですから。「留保」ということにしてとりあえず掲載しないことにしたいと思いますが。

K:意義ありません。
修:おいしいものがありましたので、残念ですが、同意しましょう。
唐:私も意義ありません。
(編集注:おなかがいっぱいになったところで、4人はいつもの小姐の会話に移り、その後夜の町へ消えていったのでした)。


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