エクスプロア上海 上海TOP連載記事ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

【74】中国人は教育熱心


 ゴジラに暖かいメールを下さった皆様方、この場を借りてお礼を申し上げます。ゴジラはこの連載の性質上、メールにお返事をすることは控えさせていただいているのですが、ゴジラへの励ましや共感したというメッセージには本当に心温まります、ありがとうございます。

 さて、前回浦東めぐりに連れていってくれた友達はシンガポール人なのですが、やはりシンガポールはすごく教育熱心なようで、お国にいた頃は子供を5ヶ月からミュージックスクールなるものに通わせていたそうです。5ヶ月で何が出来るんだ、とおもいますが、音楽をきいて一緒に声を出したり、体をゆするだけでもよいそうな。シンガポールにはそういう早期教育のための施設が揃っているそうで、「上海だと小さい子供を通わせる学校がなくて困るわ。」ということでした。ちなみに彼女の2歳半になる子供は、9月から現地の芸術実験幼稚園に通わせるそうです。ここは巨鹿路(浦西)にある幼稚園で、お絵描きに特に力をいれています。週に一度専門の先生を外部から呼んで指導をするということで、廊下に張り出してあった生徒の絵はピカソかゴッホの再来かと思われるほど(すみません、ちょっと大袈裟でした)素晴らしかったです。ゴジラには絶対かけないような絵でしたね。彼女の案内で、ある大雨の日にゴジラもちょこっと覗いたのですが、雨のせいか、学校中にトイレのにおいが漂っていたのが気になった。そしてトイレは、おお、あの懐かしい溝トイレでした。何を隠そうゴジラがこっちで大学に通っていたさいに一度使用してえらい目にあったあのトイレです。しかし見てみると清潔に掃除が行き届いておりました。彼女は「あれは男の子用で女の子にはおまるを用意してくれるのよ。」と言っていましたが先生は「幼稚園生だから男女の区別はありません。」とつれなかった。しかし彼女はそれでも「芸術方面の指導は早いほうが良い。」という信念と「インターは2歳の子供には高すぎる」という経済的観念のもと、ここに入れることは決定のようです。学費はスポンサーシップの費用も含めて1500元くらいということで、まあ決して激安ではないですけれど。

 ところで、東南アジアの人は総じて教育熱心だな、と思っていたのですが、この教育熱心なかたがたはもとをたどればみな中国人、というか華人というのでしょうか、なのですね。インドネシア、台湾、シンガポール、アメリカ…とみなさん今の国籍は違いますが、共通して中国語が母語かまたは第2外国語ということで両親が中国出身と言う人がほとんどですな。彼らは本当に教育熱心。完全なローカルの中国人は経済的な理由もあって共働きのために早くから託児所や幼稚園にいれるようですが、外国籍の華人は違います。教育のため早々と、幼稚園にいれるのです。だからその年の必要性に応じて幼稚園を転々とすることはなんとも思っていない人が多いですね。2歳では芸術系の幼稚園、3歳からは音楽とコンピュータを主に教えてくれる幼稚園、そして4歳からは語学重視で幼稚園を選ぶ…とかね。

 同じく早々と幼稚園に入れる場合でも、欧米系はまた少し違います。友達とふれあわせることと、ま、本人が少々自由を手に入れることを目的にしている人が多いようですね。だから彼らに言わせると、「ハーフタイムで十分、それに週3日もいけばいいわ。」とのことです。それ以上は「トゥーマッチ。」だそうです。だからあんなに高いインターナショナルスクールやアメリカンスクールにも入れられるのでしょうね。まあそういう人ばかりではないでしょうが。

 日本の場合はどうなんでしょうね。このちょうど中間くらいでしょうか。「遊びの中から芸術性や語学の要素を汲み取ってほしい。」などとゴジラは都合の良いことを考えていますが、だいたいそうおっしゃるかたは多いですな。この間NHKの番組で「3歳までに教育しなければならない。」という固定観念には科学的根拠が無いということを言っていましたが、ゴジラとしては「楽しく遊ぶ方法」だけでもどこかで習ってきてほしいと思います。ゴジラそういうこと苦手なの。と、いうのは逃げ口上ですね、ごめんなさい。

(玉乃 わいん)


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