エクスプロア上海 上海TOP連載記事ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

【50】日本でミニラ人間に…!

 前回にひきつづきぐちを一節。お聞き苦しくってごめんなさい。     

 でも何ですね、実家といえども3週間が限度ですわ。ゴジラの母(つまりゴジラババですな)なんて、ゴジラの家系に脈々と流れる子供嫌いの血筋。家の中はだらしなくしているけど、子供に汚されると「あーそれは高かった絨毯!こっちの安い絨毯の方を汚してくれればいいのに!」などという台詞をはきまくるババ。ま、それでも孫となると可愛いことは可愛いので結構甘やかす、そうするとミニラが増長して今度はババでは手におえなくなり、「本当にやんちゃな子だねー!」と、なるわけです。最後のほうは「もう孫をだいて腰が痛くって涙が出てくる、はー!」とか言われ、これが嫁姑の関係だったら…あなオソロシや、ですね。ゴジラジジもゴジラババも、年寄りにしては結構いろいろやりたいことがあるほうなので孫の面倒をまかされちゃたまんない、とわりと思っているわけです。ゴジラがちょっとでもくしゃみしていたりすると「あったかくしなさい!風邪ひくよ。風邪ひいて寝込まれでもしたら、ミニラの面倒をわたしたちがみなくちゃならない。そうなったら大変大変。」などと平気で言います。二人とも、ミニラの面倒はゴジラが見て、よこからちょっとからかったり、声をかけたりするのが良い、と思っているみたいですね。
 日本にかえるとつくづく思います(たしか前回もそうでした)、「アイさん、ありがとう。」。そしてしばらくの間我が家のアイさんにやさしくなるゴジラでした(これもいつものこと)。     

 しかしなんだかんだ言いますが、実家にいて良いこともたくさんありました。まずおもちゃが充実していないため、おもちゃをつかわない遊びをゴジラも習得できました。それにさすがに年の功、ゴジラババから伝授された遊びもある(せっせっせ、とかありさんとありさんがごっつんこ、などなど)。おもちゃがなくてもけっこう遊べるものだなーと思いました。それから、一つの家に何人かがいるって言うのは、もめることもあるけど風通しはいいですよね。子供に対して、例えばゴジラがいらいらしてひどい態度をとっちゃったりしてもジジやババのフォローが入る。逆もまたあり、ジジババがミニラにあまりやさしくしてくれないと、「不憫な子ね!」と、ゴジラがミニラをぎゅっと抱きしめたりする。一人の人間の感情がもろ子供にぶつかっていくことが少なくなりますね。ゴジラだってワンクッションおいてミニラに接することも出来る。密室に二人っきりという、もっとも虐待を産みやすい状況から離れるわけです。
 虐待…今日本ではかなり旬の話題ですよね。ゴジラは前回お話した日本の母親が追いこまれている狭い社会と、核家族化がやっぱり大きく響いていると考えます。そういう意味でも、我が家の一員のような、そうでないようなアイさんが家にいてくれるゴジラの上海生活は感謝感謝です。

 ところで、前回もそうでしたが、日本に帰るとミニラ成長します。1歳8か月にして、ミニラやっと人間への脱皮を始めました。私の友人が「子供も1歳半になるとサルから人間になるよー。」といっていましたが、ミニラの場合は1歳8箇月でしたね。やっぱりなんか会話のまねごとのようなものが出来るようになるんですね。聞いた事に対し「いや」とか「うん」とかちゃんと正解の答が返ってくるようになった。これって会話の事始め、ですよね。結構これができるようになるとおもしろい。頼りにはならないけど、なんかもう一人家の中に人間がいるって安心。まあ、それ以上に大変な事も多いけど。

 実は今回記念すべき連載50回なんですね。連載50回目にしてミニラめでたく人間に、でした。  

(玉乃 わいん)


[上海TOPページ] [連載記事TOPへ戻る][BACK]

Copyright 1998-2002 Shanghai Explorer
Supported by Bridge Corporation