エクスプロア上海 上海TOP連載記事ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

【18】病院どこに行く?−つづき−

 さて三種混合の接種の時期が来たとき、ゴジラは考えました。またあの外国人向けの某病院に行って予防接種のスケジュールについて決断を迫られるのはいやだと。遠いけれど、日本人の看護婦さんもいるという某病院に行ってみようと決めました(当時は行くのもちょっと不便だったのよ)。

 さて受付をすませ小児科の診察室に入って驚きました。そこには上海に来た年の夏、忘れもしない異常気象で38度の気温が続く中、食中毒にやられたゴジラを病院へ連れて行ってくださった方(もちろん仕事としてね)がお医者さまではないですか。先生もゴジラを覚えていてくださり、それに安心したゴジラはずいぶんとリラックスしてミニラを診ていただくことができました。予防接種だったので当然ミニラは泣き喚きましたが、看護婦さんも先生も優しくしてくださったのでよかったです。ついでに身長、体重を量ってくださり、器具も日本で見慣れたあの赤ちゃん用計りだったし。予防接種のワクチンについては日本から空輸ということでした(ちょうど手荷物でアイスボックスを持っている、病院の係りの方にも偶然お会いしました)。このような経緯もあり、ゴジラは今のところこちらの病院がお気に入りで、その後ミニラが風邪をひいたり、下痢をしたときもここに駆け込みました。難を言えば待合室があまり大きくなく、おむつ換えとかちょっと難いことですかね。あとミニラはミルクを与えていたから良いけど、母乳の人はあげるところがないようにお見受けしました。

 病院の善し悪しというのは、その人のその時の病気の具合やたまたまあたった先生の態度なんかで印象が違ってきてしまうので、ゴジラが気に入っているからといってここが一番とか言うつもりはありません。日本でだってそうですよね、よっぽどのやぶでない限りは良い悪いの判断はつきにくい。ゴジラたちがしっかりと自分の目で見るしかないですよね。

 今までのところゴジラは国営の病院の外人病棟にミニラを連れて行ったことはありませんので、こちらについてどうこうとは言いかねます。以前はこれほど外国人用の病院が充実しておらず、友人の多くは結構小児科病院(俗にアールカ病院、と言われているところ)や、華東病院とか利用していました。彼らに言わせれば対応は悪くないとのことです。またアトピーの子供とかは漢方の専門の病院に連れて行ったりもしていましたね。ゴジラ本人は漢方の名医にかかり、超ひどい鼻炎が完治したことがあるので(鎖骨と鎖骨の間に漢方薬を注射するんだよー)、東洋医学をとても信じていますが、これも人によるんでしょうね。ただ現地の病院はあまりプライバシーが重視されていない気がする。特に産婦人科では、ゴジラは2回検診を受けましたが、他の人のカルテは覗けるし、隣で別の人が問診を受けているし、超音波のときは技師の人がエコーの中で動き回るミニラを指差し、自分の娘に「これが赤ちゃんよー」とか言っていたし(その子は超音波室でまりをついていた)。

 ところで、上海では外資系にしろ国営にしろ外国人を相手にする病院ではすぐに点滴をしようとしますね。これは一説には入院費が取れるからとか、いろいろ費用を上乗せできるからとか言われています(ゴジラが言っているんじゃありません、念のため)。実際のところは分かりませんが、確かに日本にいるよりずっと点滴を勧められるケースが多い。保険でカバーしていたりすると実費が本人にも良く分からないこともあるしね。自分の体だったら「それほどでもありませんから結構です」とも言えるけど、大事な大事なミニラちゃんのことになるとね、判断難しいですよね。もしかしたら大事をとって言ってくださっているのかもしれないし…。

 まとめますと、上海には外国人用の病院も増えてきているし、国営でも水準は確かに上がってきています。突発的な病気に関しては、こちらで診てもらって何の問題もないと思うのですが、やはり長くかかる病気や慢性化しているもの(中耳炎とかね)は、なるべく一時帰国したときに(その時状態が良くても)日本の病院でしっかり診てもらうほうがいいかもしれません。

(玉乃 わいん)


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