ゴジラママからの手紙(上海子育て奮闘記)

【最終回】ミニラからの贈り物


 みなさん、とうとう100回です!嬉しいです。これまで連載を続けてこられたのはひとえに皆様が連載を読んでくださっていたから…そして周りのかたがたに励まされたから…です。ほんとうにほんとうにありがとうございました。

 100回をむかえてしみじみこの2年間(連載を始めてからね、ミニラが生まれてからは大体3年)を振り替えると、いや、充実していたな、と思います。こんなに恵まれて良かったのかな、と思うくらいです。これというのもミニラのおかげ…なのです。実をいうとミニラを妊娠する以前のゴジラは心底子供嫌い。その辺で子供の笑い声がするだけで「あーあー、子供がいるよ。」と妙に腹立たしかったりしたものです。(いるっていうだけで!)。今では大の子供好き…となったわけではないので、今でもミニラに向かって「もー私、子供の遊びなんて苦手なんだからね!」なんて言葉をぶつけてしまったり、出産してから今までこれといったこともせず3つも歳をとってしまったことを心のなかでミニラのせいにしてしまったりと、本当に悪い母親です。でも実際この育児期はゴジラの人生の中でももっとも充実していた時期の一つかもしれない。まずもの書きとしてこの連載をもてたこと。ミニラがいなかったらそもそも存在しない連載でした。ミニラを育てているときに、いろいろ新しい情報を得て、こういう情報をうまく利用すれば、上海での子育てってもしかしたら日本よりもずっと楽しいかもしれない(もちろん日本の子育てをゴジラは知りませんが)、と思ったのがこの連載を始めるきっかけでした。実際今の上海での子育ては結構楽しいし、やっぱりいろいろと楽。アイさんがいることとか。気軽にタクシーを使えることとか。洋服とか安いから子供服をとっかえひっかえ楽しめたり。

 それからもうひとつのミニラからの贈り物。友人とか、周囲の人に恵まれました。ほとんどの人はやっぱりミニラを介して知り合いになった人ですね。この友人のなかには中国人を含め外国人もいて、これこそミニラを授かる前は、ゴジラが熱望してもなかなかえられなかったものでした。育児の話題は世界の共通語。この話ができるだけでいろいろな文化の人とも共通の話題ができました。これってすごいことですよね。要するに専門分野を持つってことですもの。その専門家同士(つまり母同志)っつうのはやっぱり情報交換とか話すことがたくさんあるわけですよ。それにどの友人も(国籍を問わず)みんなほんとに素晴らしい人たちばかりですが、これももし子育て以外の場であっていたら別になんとも思わずやり過ごしてしまった人たちかもしれない。なんてったって自信過剰気味のゴジラ、普段は人のいい所とか気がつかなかったりするけど、自分がミニラ相手にかっかしてみっともなく怒鳴ったりしている時期に、自分の子供に冷静に対処している人の姿や、いつも穏やかに子供に接している人や、根気良く言い聞かせているのって心底すごいなって思いました。西洋人で、買い物や食事のときは絶対に一緒に連れて行かず(何しろ男の子でちょっと目をはなすとどっか行っちゃう)、子供と一緒の時には子供中心に行動する人がいて、その人のこういうところがいいな、と思ったり、一方でどんな時でも子供と一緒で(何しろちょっとでも母親が視界からいなくなるとべそをかく女の子)、当然行き場所なんかも制限されていたんだけど、愚痴を言うこともなく淡々穏やかに過ごし、その子が幼稚園に行くと、ぱっと切り替えて趣味や勉強に打ち込んでいる日本のママがいて、その人もすごくかっこいいな、と思いました。かっこいいですよ。自分なりのポリシー持っている人って。

 今回は手前味噌というか、自分の周りのことを誉めまくってしまいました。最後だから許してください。でもこういうものすべてミニラからの贈り物なんだな、と思います。こんなだめなお母さんなのにありがとうミニラ、…って思うのはいつもミニラが寝た後。ミニラが起きているときもこの気持を忘れずに接してあげたい!

 それではみなさん、またいつかゴジラママから手紙を出します!

(玉乃 わいん)


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